3~4月から9月までは紫外線量が増えていき、日焼け対策が必要な時期となります。

うっかり日焼けで肌荒れが…
なんて後悔をしないように、しっかりとした対策をしていきましょう。
大事なのは『あなたに合った日焼け止めアイテムを使う』こと。
この記事では、
- 『SPF』とか『PA』って何なの?
- ノンケミカルって?
- あなたに合った日焼け止めアイテムの選び方
について、詳しく説明していきます。
紫外線には種類がある
紫外線には、
- UV-A
- UV-B
- UV-C
の3種類があります。
このなかで、主に肌や頭皮や髪の毛に影響を与えるのが
- UV-A
- UV-B
と呼ばれる種類の紫外線です。
必ずしも紫外線自体が悪いものということではありませんが、肌荒れなどの対策としては出来る限り防ぐようにした方が良いでしょう。
ここでは、それぞれの紫外線の特徴について説明していきます。
シミやしわの原因となりやすいUV-A
3種類の紫外線のなかでも多くの割合を占めるのがUV-Aです。
紫外線は約9割以上がUV-Aで出来ており、浴び続けることでシミやしわの原因となります。
雲や窓ガラスを通過する特性があるため、曇りの日や屋内で日焼けしてしまうことも。
表皮のなかにある『メラノサイト』と呼ばれる細胞は、UV-Aを浴びると活性化し、『メラニン』を生成します。
生成されたメラニンは次第に肌表面に現れ、『シミ』となります。
一度できてしまったシミを消すことは非常に難しく、美容整形などが必要となることもあるため、費用や時間もかかってしまうでしょう。
また、UV-Aは肌内部にある『コラーゲン』や『エラスチン』にも悪影響を与えてしまうため、肌のハリが無くなり『しわ』になります。
これらの影響が出ないように、UV-Aを抑えることが非常に大切です。
肌を赤くさせたり黒くさせたりするUV-B
紫外線内の約1割がUV-Bです。
肌の表面に影響を出しやすい特性があり、肌内部に入ることはほぼありませんが、
- 肌表面を赤くさせる
- 肌表面を黒くさせる
- 色素沈着
などの原因となります。
これらは、人それぞれが元々持っている体質によって、どの反応が出るかが変わります。
【赤くなる人は…】
肌表面が赤くなってしまう人は、軽度のやけどを負っている状態です。
肌の炎症を抑えるためにもまずはよく冷やし、しっかりと保湿させてあげましょう。
【黒くなる人は…】
肌が黒くなってしまう人は、広範囲にシミができやすい体質です。
赤くなる人と同様にまずは肌を冷やしてからしっかりと保湿させ、その後に美白作用の高い化粧品などでスキンケアを行いましょう。
そのため、紫外線を浴びた後の3日間は、特に集中的にケアをするようにしましょう。
気にする必要はないが有害なUV-C
UV-Cは人体にとって最も有害とされる紫外線です。
ただ、UV-Cはオゾン層によって遮られるため、地表への影響はありません。
日焼け止め対策としては気にする必要はない紫外線です。
SPFとかPAってなに?
日焼け止めアイテムを購入する上で必ず目にするのが、
- SPF
- PA
といった表記。

「よく見るけど実際なんなのか分からない…」

「とりあえず高い数字なら良いんじゃないの?」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
これらの数字には、先述したUV-AやUV-Bなどの紫外線の種類が関わってきます。
ここでは、『SPF』や『PA』などの意味や考え方について、詳しく説明していきます。
SPFとは
SPFとは、『サン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)』の略で、主に『UV-B』に対する防御力を表す数値です。
UV-Bによる影響を受けると、肌はシミや炎症を起こすようになります。
- SPF20
- SPF30
- SPF40
- SPF50
- SPF50+
と表記され、数値が大きくなるほど高い防御力を持ちます。
単純な考え方としては『素肌のままの状態×数値分の防御力』という意味。
例えばSPF20であれば、使用することによって素肌のままの状態よりも20倍の紫外線への防御力が期待できる、ということになります。
一番防御力の高い数値は『SPF50+』で、これは『SPF50よりもさらに高い防御力』という意味です。
PAとは
PAとは、『プロテクション・グレイド・オブ・UV-A(Protection Grade Of UV-A』の略で、UV-Aに対する防御力を表します。
UV-Aは肌の内部に入るとしわ、たるみの原因になります。
- PA+
- PA++
- PA+++
- PA++++
と表記され、+の数が多いほど高い効果を表します。
それぞれ、
- PA+=UV-Aに対する防御効果がある
- PA++=UV-Aに対する防御効果がかなりある
- PA+++=UV-Aに対する防御効果が非常にある
- PA++++=UV-Aに対する防御効果が極めて高い
といった意味があります。
日焼け止めの効果は何時間もつ?
メーカーによってはSPFによる防御力を時間として計算している場合もあります。
何も日焼け止めアイテムを使用していない素肌の状態であれば、約20分間直射日光に当たると日焼けが起こるとされています。
そのため、
- SPF20=20分×20=400分(約6時間30分)
- SPF30=20分×30=600分(約10時間)
- SPF40=20分×40=800分(約13時間30分)
- SPF50=20分×50=1000分(約16時間30分)
- SPF50+=20分×50以上=1000分以上(約16時間30分以上)
が、SPFそれぞれの効果時間という考え方です。
ただ、あくまでもSPFの表記は『防御力』を表しているため、実際にそれだけの時間は日焼けをしないというわけではありません。
また、汗などによってつけた日焼け止めアイテムが流れてしまうこともあるため、こまめな塗り直しは必要です。
シーンに合わせた日焼け止めアイテムの使用が大事

「じゃあ、とりあえずSPF50+でPA++++を使っていれば良いのかな
…?」
とは限りません。
SPF50+などの日焼け止め効果が強いアイテムは、紫外線から肌を守る力が強い分、肌に負担をかけやすくなります。
そのため、
具体的には、
- SPF20=短時間の外出(買い物)
- SPF30=屋外でのレジャーやスポーツ
- SPF40=炎天下でのレジャーやスポーツ
- SPF50=長時間の炎天下での活動
- SPF50+=長時間の炎天下での活動(紫外線に過敏な人)
となります。
あくまでも目安ではありますが、基本的には
- 軽い外出ならSPFの低いアイテムを
- 長時間の活動ならSPFの高いアイテムを
選ぶと良いでしょう。
ノンケミカルってなに?
SPFやPAと同じくらいによく聞く『ノンケミカル』。
これには、『紫外線吸収剤不使用』や『紫外線散乱剤使用』といった意味があります。
日焼け止めアイテムは、
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤
の2つに分けることができ、それぞれ紫外線を防ぐための働きが異なります。
ここでは、それぞれの特徴について説明していきます。
紫外線吸収剤
紫外線吸収剤は、一度紫外線を肌に吸収した後、熱としてエネルギーを放出して日焼けを防ぐタイプの日焼け止めです。
紫外線を防ぐ力は強いものの、一度肌のなかに紫外線を取り入れてしまう特性上、肌トラブルの原因になりやすいタイプと言えます。
紫外線散乱剤
紫外線散乱剤は、紫外線を肌内部に取り込まず、肌表面で散らして日焼けを防ぐタイプの日焼け止めです。
『ノンケミカル』を謳う商品はほぼ、紫外線散乱剤を使用しています。
紫外線吸収剤とは異なり、肌の表面で紫外線を乱反射してくれるため、肌トラブルになりづらい特性があります。
ただ、紫外線吸収剤と比べると日焼けを抑える効果は劣ります。
また、使用後に白浮きしやすかったり、水や汗などで流れやすかったりといったデメリットも。
そのため、こまめな塗り直しが必要となります。
あなたに合った日焼け止めアイテムは?
日焼け止め用アイテムは、非常に多くの種類が販売されています。
- クリームタイプ
- ミルクタイプ
- ジェルタイプ
- スプレータイプ
などがあり、それぞれに特徴があります。
生活スタイルや用途によって選ぶ必要があるので、あなたに合ったものを選ぶことが重要です。
ここでは、それぞれのタイプの特徴について説明していきます。
優しく全身を守りたい人はクリームタイプ
塗りやすく肌に馴染みやすいため、塗りムラが出来にくいクリームタイプ。
屋外でのレジャーやスポーツなど、長時間の直射日光を浴びる場合におすすめです。
種類が豊富なため好みのものを探しやすく、ウォータープルーフタイプなどもあります。
価格(税込) | 3,630円 | SPF/PA | 50+/++++ |
内容量 | 30g | ノンケミカル | 〇 |
販売メーカー | 株式会社size book |
詳しくは⇒HAS パーフェクトCC
顔の日焼け止めをしっかりしたい人はミルクタイプ
保湿力が高いものが多いため、化粧下地としても販売されているタイプです。

「顔の紫外線対策は顔用のものでしっかりとやりたい!」
という方におすすめ。
美容液が配合されているスキンケア商品などもあります。
価格(税込) | 1,980円(初回限定) | SPF/PA | 50+/++++ |
内容量 | 25ml | ノンケミカル | 〇 |
販売メーカー | 株式会社キナリ |
サラサラな質感が好みの人はジェルタイプ
つけ心地が軽いため、汗でベタつく時期などに使いやすいタイプです。
白浮きしづらく、全身に使えるものが豊富に販売されています。
「サラっ」とした仕上がりを望む人にはおすすめ。
ただ、商品によってはアルコールを使用しているものもあるため、敏感肌の方や赤ちゃんに使う場合は、しっかりと成分の確認をした方がいいでしょう。
価格(税込) | 2,017円 | SPF/PA | 50+/++++ |
内容量 | 40g | ノンケミカル | × |
販売メーカー | NULLメンズ化粧品 |
楽に日焼け対策をしたい人はスプレータイプ
スプレーするだけで済んでしまう一番楽なタイプの日焼け止め。
メイクの上からでも使えるので、仕上げや塗り直しに使いやすいでしょう。
髪の毛や頭皮の日焼け対策であればこのタイプだけで十分です。
顔用やボディ用以外に、カバンに一つ忍ばせておくと安心できるでしょう。
価格(税込) | 3,080円 | SPF/PA | 35/++ |
内容量 | 60g | ノンケミカル | 〇 |
販売メーカー | 株式会社Fam’s |
詳しくは⇒肌を“バリア”しながら“UVケア”できる新しいUV製品です。
髪の毛も日焼けする?
髪の毛や頭皮にも、紫外線による日焼けは起こります。
髪の毛には本来、『毛皮質(コルテックス)』と呼ばれる水分が含まれています。
紫外線によるダメージを髪の毛が受けると、毛皮質(コルテックス)は熱によって蒸発してしまい、水分量の低下が起こります。
これにより、「ギシギシ」「パサパサ」とした髪の毛に。
特に、もともと髪の毛が傷み気味の方には注意が必要です。
また、頭皮にも紫外線は大きな影響を与えます。
紫外線を浴びた頭皮は頭皮環境が乱れてしまう恐れがあり、『薄毛』や『細毛』、『抜け毛』の原因となってしまうことも。
一度頭皮環境が乱れてしまうと、なかなか元に戻すことは出来ません。
ツヤのある滑らかな髪の毛を目指すためには、様々なケアが必要になります。
⇒【永久保存版】髪のプロが美髪になる正しいヘアケア方法9選を解説します!
まとめ
この記事では、
- 『SPF』や『PA』の意味
- ノンケミカルとは
- あなたに合う日焼け止めアイテムは?
について説明しました。
大切なのは、ご自身に合った日焼け止めアイテムをシーンに合わせて使い分けること。
後悔しないよう、しっかりと紫外線対策をしてレジャーやスポーツを楽しみましょう!
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