くせ毛はパサつきやすく広がりやすい性質をもつため、直してサラサラにするのは難しいものです。
毎日しっかりとくせを直してはいても、

「すぐに元に戻ってる!」

「傷みが気になる…」
と、悩みの種となりやすいもの。
強いうねりを持つ髪の毛や、パサつきやすい髪質の場合であれば、余計に手間となるでしょう。

「どうにかならないの!?」
と思っていませんか?
この記事では現役美容師の私が、
- くせ毛を直す王道の方法
- 髪型別に適したくせ毛の直し方
について、詳しく説明していきます。
くせ毛の特徴
くせ毛は、髪の毛が波打ち歪んだ形状をしている髪質です。
直毛と比べると傷みやすくパサつきやすい特徴をもちます。
そのため、
- 広がり
- パサつき
- うねり
などが起こりやすくなります。
多毛な方や剛毛な方では特にゴワつきやすいため、カラーやアイロンなどで傷みがある場合では、非常に引っかかりやすくなります。
また、くせが出やすい髪型もあるため、髪質に合わせたヘアスタイルを意識することが大切です。
くせが強い方はロングスタイルがおすすめ
くせが強い方であれば、髪の毛自体の重みによって伸びやすくなるロングスタイルがおすすめです。
参考:Beauty navi
画像のモデルさん程の長さがあれば、勝手にくせが伸びてくれるので非常にお手入れはしやすいでしょう。
いわゆる『広がるくせ』なども、根元のくせの強さが原因で起こることが多いため、ロングスタイルであれば扱いやすくなります。
逆に言えば、ショートスタイルは手間がかかります。

「どうしてもショートスタイルにしたい!」
といった場合はブローやアイロンなどを駆使してスタイリングしなければならないため、正しいやり方を覚える必要があります。
くせを直すための王道4選
くせ毛を直すための方法には、
- 縮毛矯正
- ストレートパーマ
- ブロー
- アイロン
といった4つの方法があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、くせ毛の状態や髪の毛自体のダメージ具合によっては、施術出来ない場合もあります。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットについて、詳しく説明していきます。
強く頑丈なくせ毛には縮毛矯正
- 多毛
- 剛毛
- 広がりやすい
- 膨らみやすい
- うねりが強い
といった髪質の場合は、縮毛矯正がおすすめです。
縮毛矯正はくせ毛を直す方法のなかで、一番強い効果をもつ施術です。
メリットとしては、
- 毛先のゴワつきを抑える
- ツヤを出す
- どんなにくせが強くても施術できる
- 仕上がりがサラサラ
などが挙げられます。
対してデメリットとしては、
- 髪の毛への負担が大きい
- ハイダメージ毛の場合は施術できない
となります。
基本的にはどんな髪質であってもサラサラな仕上がりにできるため、特にくせが強い方には非常におすすめな施術です。
ただ、強い薬液とアイロンを使用するため、ダメージを与えやすいといったデメリットも。
既にハイダメージ毛になっている場合だと、施術を断られてしまうこともあります。
大きめなうねりにはストレートパーマ
- 細毛
- 多毛
- 中間部分から大きめなカール
といった方には、ストレートパーマがおすすめです。
メリットとしては、
- 縮毛矯正よりも傷みづらい
- うねりが収まりまとまりやすくなる
となります。
対してデメリットとしては、
- ツヤは出づらい
- 強すぎるくせには対応できない
などが挙げられます。
縮毛矯正よりも弱い薬液を使うため、髪の毛への負担はかかりづらくなりますが、その分くせを伸ばす力も弱くなります。
そのため、強いくせ毛には対処することができません。
中間から毛先にかけた大きめなカールを真っすぐにしたい、といった方にはおすすめです。
慣れれば簡単なブロー
ブローは、ドライヤーとブラシを使って髪の毛のくせを直す技術です。
縮毛矯正やストレートパーマとは異なり薬液を使わないため、ダメージを与えづらくなります。
メリットとしては、
- 誰でも自宅ですぐにできる
- 施術代がかからない
となります。
対してデメリットとしては、
- 正しく行うには練習が必要
- やり過ぎると傷んでしまう
などが挙げられます。
縮毛矯正やストレートパーマは美容室で行う必要がありますが、ブローはご自宅で気軽にできるため、軽いくせであればすぐに直すことができます。
ただ、正しく行うには練習が必要です。
間違ったやり方をしてしまうとオーバードライ(乾燥)となってしまうため、毛先が傷みによってチリチリになってしまうことも。
⇒【2022年】美容師おすすめドライヤーランキング!ヘアケア向け~コスパ最強まで解説
アウトバスオイルなどを併用して、出来るだけ髪の毛を傷ませないように配慮する必要があります。
⇒【美容師おすすめ】アウトバストリートメントの種類と使い方!人気の厳選アイテムも紹介
簡単でも傷みやすいアイロン
アイロンはブローと同じく、薬液を使わずにくせを直す技術です。
メリットとしては、
- 手軽にくせを伸ばせる
- ツヤが出やすい
となります。
対してデメリットとしては、
- やりすぎるとハイダメージになる
- 機材が高額な場合もある
などが挙げられます。
ブローよりも簡単にくせを直すことが出来ますが、使用時には非常に高温となるため、髪の毛を傷ませやすい特徴があります。
また、なかには高額なアイロンもあるため、機能面と価格を吟味した上で購入した方が良いでしょう。
⇒【2022年版】ストレートにするヘアアイロンの選び方と人気のおすすめランキング!慣れない初心者でも傷めず簡単に
できるだけ髪の毛を傷ませないようにトリートメントミストなどを併用し、ケアした上で使うのがおすすめです。
【髪型別】適したくせ毛の直し方
髪型には大きく分けて、
- ショートスタイル
- ボブスタイル
- セミロング
- ロング
の4種類に分けられます。
くせの強さによっても多少変わりますが、基本的には求める髪型によって、くせ毛を直す方法は限られます。
なお、どの方法でくせを直すにしても、セットの前にはオイルなどでしっかりと髪の毛を保護してから行うようにしましょう。
↑くせが伸びやすくなる『エルカラクトン』などの成分が配合されているものがおすすめです。
ここでは、それぞれの髪型に適したくせ毛を直す方法について、詳しく説明していきます。
ショートスタイルは縮毛矯正かブローでくせを直す
ショートスタイルでくせ毛を直したい場合は、縮毛矯正かブローがおすすめです。
参考:Beauty navi
ショートスタイルは髪の毛自体の重さがないため、くせが出やすい髪型です。
細毛でうねりやすい髪質であれば、ブローして頭頂部にボリュームを出すことで画像のモデルさんのように、ふんわりと軽い印象を出すことができます。
また、太く剛毛な髪質の場合はくせが非常に強く出てしまうため、縮毛矯正で根元からしっかりとくせを直した方が良いでしょう。
ボブスタイルはアイロンで丸みを出す
ボブスタイルはトップが長くなるため、広がりづらい髪型です。
参考:Beauty navi
画像のモデルさんのように全体的に重めなイメージになりやすく、くせが出づらい特徴があります。
ショートスタイルよりもトップが長めになるため、アイロンでくせを直す方法がおすすめです。
縮毛矯正やストレートパーマでくせを直すことも出来ますが、ボブスタイルは『毛先の丸み』がポイントとなります。
全体的に『真っすぐになりすぎてしまう』縮毛矯正やストレートパーマでは、毛先の丸みが表現できません。
アイロンで毛先を丸くしながらくせを伸ばすようにすると、まとまりのあるボブを作ることができます。
セミロングはアイロンか縮毛矯正でハネを抑える
肩下くらいの長さになるセミロングは、毛先がハネやすい特徴があります。
参考:Beauty navi
毛先がハネることで全体的に広がった印象になりやすいため、画像のモデルさんのようにハネないよう、毛先をアイロンで抑えてあげましょう。
多毛の方や髪の毛が太い方の場合は、縮毛矯正で根本からくせを直してあげる方法もあります。
肩に毛先が当たることでハネやすいサイドのくせを直してあげると、広がりづらくタイトな印象にすることが出来ます。
ロングでくせが強いなら縮毛矯正かストレートパーマ
ロングスタイルなのにくせが強く出てしまう場合は、縮毛矯正かストレートパーマで根本からしっかりとくせを直してあげましょう。
ただ、注意しなければならないのは、既に毛先が傷んでしまっている可能性があること。
参考:Beauty navi
画像のモデルさんのようにカラーをしていてもツヤ感を出したいのであれば、しっかりとヘアケアをしてあげることが重要です。
トリートメントやアウトバスなどを併用し、髪の毛をケアしてあげましょう。
ヘアケアの併用が重要
くせを直す際には、ヘアケアを併用することが非常に大切です。
せっかくくせ毛を直して好みの髪型になっても、毛先がパサパサで傷みの目立つ髪の毛では、いまいちスッキリはしないでしょう。
縮毛矯正やストレートパーマをした場合、3~4か月に一度は根元の伸びてきた髪の毛に再度施術を行う必要があります。
ブローやアイロンであれば、濡らすと元通りになってしまうため、毎日行う必要があります。
これらは定期的、もしくは日常的に行う必要があるものなため、正しく髪の毛をケアしてあげないと、傷みによってより広がりやすくパサパサになってしまう可能性があります。
ここでは、くせ毛を直した後に行うべきヘアケア方法について説明していきます。
1~2か月毎にトリートメント
くせ毛は本来、直毛に比べて傷みやすい髪質です。
くせ毛は髪の毛の内部に含まれる水分を貯めづらい性質をもつため、乾燥しやすく傷みやすくなっています。
縮毛矯正やストレートパーマなどの傷みやすい施術を行った場合は、1~2か月に一度程度は美容室でトリートメントをした方が良いでしょう。
その際は、
- 保水系
- 髪質改善系
などのトリートメントがおすすめです。
日常的なホームケア
- シャンプー
- トリートメント
- アウトバス
などを使用したホームケアも、くせ毛を直した後にはとても大切です。
髪の毛や頭皮に刺激の少ないシャンプー剤や、ダメージに合ったトリートメント剤を使用しましょう。
日常的に髪の毛や頭皮をケアしてあげることで、くせで髪の毛がパサつきづらくなり、理想の髪型に近づけるようになります。
くせは強くなってしまうこともある
くせ毛は年齢を重ねるごとに、少しずつ強くなってしまうことがあります。
これは加齢によって、頭皮環境や髪質が変化してしまうことが原因として考えられます。
また、誤った方法でシャンプーを長期に渡って行っていた場合は、毛穴詰まりによってくせが強く出てしまうこともあります。
シャンプーをする際は、頭皮を洗うことを意識しましょう。
誤ったシャンプーを続けてしまうと、
- 薄毛
- 細毛
- フケ
- かゆみ
- 臭い
などになってしまう危険性もあります。
まとめ
この記事では、
- くせ毛を直す王道4選
- 髪型別の適したくせ毛の直し方
- ヘアケアの重要性
などについて説明しました。
くせ毛は梅雨時期や汗をかいた時には特に出やすいものです。
きちんと直して、あなた好みの髪型を楽しみましょう!
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