髪の毛に悩みを持つ女性は多いものです。

「若い頃に比べてつむじが薄くなってきた…」
「最近なんだか抜け毛が激しい…」

「ハリやコシがない…」
「髪の毛が細くなった…」
等々、若いころは丈夫で健康的だったはずの髪の毛がどんどん弱くなっていき、気付いた時には、
「え…やばいかも…」
なんて状態に。
どうにかしたいとは思いながらも、実際にどうしたら良いのかを調べる時間も取りづらく、そうこうしている内に手遅れに…
そんなことにならない様にこの記事では、元大手育毛かつらメーカーに勤務していた私が、髪の毛に悩みを持つ女性に向けて『今!!』するべき育毛法について、詳しく説明していきます。
つむじがはげる原因は?
髪の毛には、『ヘアサイクル(毛周期)』と呼ばれる寿命があります。
ヘアサイクル(毛周期)は本来、
- 女性…約4~6年
- 男性…約3~5年
程度の年数が適正とされています。
ヘアサイクル(毛周期)は、
- 早期成長期毛
- 中期成長期毛
- 後期成長期毛
- 退行期毛
- 休止期毛
- 脱毛
といったステップを踏んでいきます。
ヘアサイクル(毛周期)が乱れると、本来のステップを踏むことが出来ずに髪の毛の寿命が激減し、約1~2年ほどで脱毛してしまいます。
これが『薄毛』と呼ばれる現象の主な原因です。
ここでは、それぞれのステップの特徴について説明していきます。
1.早期成長期毛
髪の毛が生まれる1番最初の時期。
寿命を終える直前の髪の毛は、頭皮の奥で新しい髪を作ります。
『毛母細胞』と呼ばれる髪の毛を作る細胞が基となり、分裂することで新たな髪の毛が生まれている状態です。
2.中期成長期毛
新しく作られた髪の毛が頭皮の奥で成長し、古い髪の毛を押し出そうとしている時期です。
押し出されることで髪の毛は抜けやすい状態に。
ブローやシャンプーなどで簡単に抜けるようになります。
3.後期成長期毛
古い髪の毛が完全に抜け落ち、新しい髪の毛がしっかりと成長していく時期です。
早期~後期成長期毛の時期が、髪の毛の寿命のなかでは1番長い割合となります。
ヘアサイクル(毛周期)での約8~9割が成長期毛の期間と言われています。
退行期毛
毛母細胞が寿命を迎える時期です。
徐々に髪の毛自体が細胞分裂をしなくなっていき、成長しなくなっていきます。
完全に髪の毛が毛母細胞から離れた時点で成長が止まり、この間の約2~3週間を退行期毛と呼びます。
休止期毛
細胞分裂が止まり、脱毛する時期です。
本来であればこの時期には頭皮の奥で新しい髪の毛が作られているため、抜けてもしばらくすると新しい髪の毛が生えてきます。
古い髪の毛は抜け落ちた後、新しい髪の毛が出てくるまでの時期を休止期毛と呼び、期間としては約2~3ヶ月となります。
ヘアサイクルが乱れるとどうなるか?
ヘアサイクル(毛周期)は上記したステップを踏むのが正常な状態ですが、ヘアサイクルが乱れてしまうと、内容が激変していきます。
1.早期成長期毛
2.退行期毛
3.休止期毛
4.脱毛
となり、髪の毛の寿命のなかで1番多くの割合を占める成長期毛の期間が激減してしまいます。
これでは、せっかく新しく生まれた髪の毛が成長しきれないうちに抜けるようになってしまい、髪の毛は弱いままの状態を維持することに。
弱い髪の毛は細くもろい毛ということにもなるため、カラーやパーマなどの薬液にも耐えづらく、髪の毛自体が傷みやすい状態です。
1日に抜ける髪の毛の本数も通常であれば約50~100本なのですが、ヘアサイクルの乱れによってそれ以上の本数が抜けてしまうこともあります。
乱れたヘアサイクルを元に戻すには?
1度乱れたヘアサイクルを元に戻すのはとても大変なことです。
加齢や乱れた食生活、生活環境によって徐々に頭皮環境が変化してしまった状態なので、元に戻すには多くの時間と手間がかかります。
すぐに結果が出ることは難しいですが、普段からのちょっとしたことで改善出来る事柄を紹介していきます。
髪の毛に良い食べ物
髪の毛の主成分はたんぱく質です。良質なたんぱく質を豊富に摂ることは髪の毛にとって非常に良いこと。
次に重要なのが亜鉛です。
亜鉛は髪の毛を生やすスイッチともなる成分で、髪の毛の主成分であるたんぱく質を合成しやすくさせる性質があります。
このたんぱく質、亜鉛の2つを豊富に含んだ食材としては、
- フィレ肉
- 青魚(いわし等)
- 納豆
などが挙げられます。
もちろん、これだけを過剰に摂取するのは身体自体に負担がかかるので、他の栄養素もバランスよく摂っていく必要があります。
髪の毛のゴールデンタイム
睡眠時間ももちろん髪の毛にとって重要な要素です。
充分な睡眠は身体の血の巡りを良くさせ、頭皮の血流も良くしてくれます。
特に、『髪の毛のゴールデンタイム』と言われている時間帯があります。
それが夜10時~夜中2時までです。
この頭皮が活性化している時間帯に睡眠をとって身体を休ませておくことで、頭皮の血流を良くして頭皮環境の改善に繋げることが出来ます。
お酒、タバコを控える
お酒やタバコに含まれる有害物質は頭皮環境を著しく悪化させます。
特にタバコに含まれるニコチンは血流を悪くさせるため、ヘアサイクルが乱れてしまう大きな要素となることに。
食生活、睡眠を正し、身体や頭皮に有害となる物質を取り入れないことがヘアサイクルの改善に繋がることになりますが、現代社会でそれらを全て満たすのはとても難しいでしょう。
育毛アイテムに頼る
実際につむじがはげている状態を改善しようと思っても、上記した内容を行っていくのは非常に大変です。
そんな時におすすめなのが『育毛アイテム』です。
育毛剤、育毛シャンプー、育毛系サプリメントなど、近年は育毛系のアイテムが豊富に販売されています。
メーカーによって配合成分や金額に差があり、どれを選んだら良いのか分からないという方も多いかもしれません。
ここでは、アイテム別の使い方やメリット、デメリットを紹介していきます。
育毛剤
薄毛や抜け毛などの髪の毛の悩みを持った時に1番最初にイメージするアイテムではないでしょうか。
各種メーカーによって色々なタイプの育毛剤が出ていますが、基本的な使い方としては1日2回朝、夜に頭皮に10~20プッシュほど付け、軽くマッサージをします。
メリットとしては統計的に見たときに1番効果が出やすいアイテムであり、デメリットとしては付け忘れが起きやすいということが挙げられます。
効果が出るまでに平均して約3ヶ月~半年という長いスパンがかかるので、その間忘れずに毎日継続してしっかり使っていくことが重要となるアイテムです。
育毛シャンプー
育毛効果のある成分をシャンプー剤に配合し、シャンプーをするだけで頭皮環境を整えていくアイテムです。
使い方は普段のシャンプーと同じで問題ありません。
メリットとしては育毛剤に起きやすい付け忘れが起きづらく、デメリットとしては育毛剤よりも効果が弱いものが多いということです。
また、本来のシャンプー剤の目的である洗浄力や洗浄成分まで気にする必要があります。
育毛サプリメント
健康補助食品の位置付けになっているものが多く、身体の中から頭皮環境を改善していくアイテムです。
使用方法は各種メーカーによって異なり、食後や寝る直前に摂取するものなど様々です。
メリットとしては育毛成分の他に美容成分が配合されているものが多い為、女性に嬉しい美容効果も期待できる製品が多いこと。
デメリットとしては口から摂取するタイプのものなので、人によってはアレルギー反応の心配があるということです。
初めて育毛アイテムを使おうかと悩んでいる方には少し使いづらいアイテムかもしれません。
まとめ
つむじがはげてると感じたら、まずは頭皮環境の見直しがとても重要です。
今回は普段の生活環境や育毛アイテムなどを紹介してきましたが、どれを選ぶにしても1番大事なのは『継続する』ということです。
是非、あなたに合った続けやすい方法を選んで頂けたらと思います。
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